生きた記録

自分が生きてきた記録をジャンル問わず書こうと思います。

甘酸っぱい記憶と、何か

今週のお題「卒業」

 

自分にお題スロットの課題を課しきちんとできる確率ってめちゃくちゃ低いと思ってました。

三回も出来るなんて奇跡でしょ。

 

今回のテーマはスロットでなく今週のお題です。今日自身の出身校の卒業式で、たまたま前を通ったものでいろいろと思い出してしまいました。

いやぁ、自分のことを振り返るのもお恥ずかしいのですが、今日はちょっとした物語形式で初恋(?)を振り返りたいと思います。

 

 

「それじゃあ、またね」

卒業式も終わり、記念撮影の団体も帰った後、私たちは話していた。

クラスでは二人とも目立つ方じゃなかったし、誰からも気にされなかった。彼のことを好きだっていうライバルも聞いたことなかったし、自分も誰かから特別に好かれたことがなかった。先生は教室に戻っていった。

「みんな、帰ったね」

先生と私と、彼との三人で話していた。何を、ということはなく本当に取り留めのない話だった。先生が帰って、二人きりになった。この思いを伝えられれば、もっと長くいられるのかな。

「そうだね。6年間あっという間だったね」

4月からは、学校が変わるから会うことができない。連絡先も、家の電話番号しかわからないし、そんなところにかけてまで会うお誘いを出来るなかじゃなかった。

「中学校、楽しみ?」

そんなに、話すタイプではなかった。ミステリアスな雰囲気が好きだった。

ねぇ、今私が好きって言ったら、動揺するかな。

「別に。そんなに変わらないでしょ」

好きになったのは、修学旅行の時だったな。一番仲のいい友達とケンカして、気まずくて部屋に戻れなかった私と廊下でずっと雑談してくれたの。

「それもそっか。学校変わっちゃうのさみしいね」

それから、話すたびに嬉しかったよ。君はそんな気持ちに鈍感だから、気づいてなかっただろうけど、ね。

「まぁ、そうだね。でもどこかで会えるでしょ」

嘘。君は絶対会えない。だって、催しに来てるのを見たこともないし、何してるのか、何考えてるのかも分からない。

「絶対学校以外行かないでしょ。私もいい加減わかるよ」

こんな不安、吹き飛ばしてよ。ねぇ、好きって言っていい?

「まぁ確かに、オレはそんな感じになりそう」

悲しい、ねぇ、どうすればいいの。

「もう誰もいないし、いい加減オレらも帰ろうか」

機会がない、言え!言うんだ自分!!!

「そうだね、帰ろうか」

言えない、なんで、言えないんだろう。せめて、遊ぶ約束だけでも。

「じゃーな。またいつか、会えれば」

「バイバイ」

バイバイ、私の初恋。

 

 

さて、この相手本当にあの後連絡先を探し(中学高校同じだった人とかにLINE探り入れたり部活聞きだしたり)したのですが、同窓会LINEにも入ってないなんてことがあり探せませんでした。自分より外交してない人なかなかいないっすよ。

ちなみに成人式で、目が合ったんですがついぞ声を掛けられませんでした。誰かもしこの方の連絡先を知っていたら教えてください。

恋人氏がいるんで何も起こらないんですが、、、、